序章─屋上の災厄─

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「どんな顔して会えばいんだよ」 次どちらに会ったとしても、気まずくなるのは誰だって予想出来る。 そう考えると、「なるべく会わない方がいいかもしれない」という考えまでうかんできた。 その時だった。 『じゃあ君はさぁ、どっか行きたいの?』 「………っ!?」 突然響く、子供っぽい女性の声。 寝起きに冷水をかけられたような、そんな驚きが俺を襲った。 『それとも死にたいとか?あ~、あるよね~。フられちゃったんだもね~。そりゃ死にたくもなるよね~』 「………………」 『あ、そっか。告白もしてないんだっけ!じゃあフられる以前の問題だねぇ~』
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