序章─屋上の災厄─

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「……死にたい訳ねぇだろ。……死ぬ訳ねぇ。ゼッテーねぇ!」 拳を握り締め、そう叫ぶ。 何だコイツは。 人が気にしている事を連呼しやがって。 何様だ、てめぇは。 『う~ん。一応合格かなぁ~』 「……あ?」 『よし、やっぱり私の目に狂いは無かったよ?』 「おい、どうした。イカれてんのか?てかマジ何だお前!」 『んじゃそろそろ行ってみよぉぉぉ!』 その"声"が叫んだ瞬間だたった。 俺の顔を何かが掴んだ。 形からして"手"だろう。 ただし、体温がないため、人間の手ではないだろうが。
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