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白い世界が彩られ
季節はまた巡る
気づけば当たり前になっていた
同じ奇跡の繰り返し
蕾が芽吹く春の訪れ
心は再び躍り始めて
気づけば浮かぶ景色は鮮やかに
瞬きさえ忘れて
淡く淡く霞む想いは
抱きしめた君へと響く
夢の中で捧げる言葉と
優しい愛はこの腕の中で
安らかな寝顔をした君に響く
淡く淡く薄れゆく記憶は
抱きしめた命と共に
夢の中の暖かな気持ちは
張り詰めた想いが刺となる前に
涙となり溢れ出す
小さな指で涙の跡をなぞる君
「そんなに泣かないで…」
無力な願いが叶うなら
せめて華麗に咲き乱れる
桜のように
儚くても春空を輝かせる
桜のように
私の姿を君の心に刻んで
永遠の想い出に変えて
君が未来へ羽ばたく姿は
春を待ち焦がれた蝶のようで
鱗粉が煌めく飛翔は
後悔を過去に残していくようで
数え切れぬ不安と悩みは
桜舞い散る頃に残らず棄てて
揺れて揺れて流した涙は
抱きしめた君へと伝う
夢の中で捧げる言葉と
優しい愛はこの腕の中で
安らかな顔をした君に伝う
小さな指で涙の跡をなぞる君
「そんなに泣かないで…」
声は君に届きますか
ふと落とした視線の先に
舞い散る桜は
夕闇に煌めく涙に濡れて
いつまで笑えますか
ふと落とした視線の先に
無邪気に笑う君は
風が運ぶ桜香と共に消えた
無力な願いが叶うなら
せめて華麗に咲き乱れる
桜のように
儚くても春空を輝かせる
桜のように
私の姿を心に刻んで
永遠の想い出に変えて…
桜舞い散るその前に…
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