424人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「のわぁ!!」
「お早う副長」
ニコリと笑う山崎に軽く殺意が芽生えた。
「來夢の上司からして敬語じゃねぇからな…」
「來夢なら、走って行きましたけど」
軽く話を流す山崎の顔は涼しそうだ。
「んな事ァ、知ってる」
それを大した事では無いと思っている土方の顔は、何故か強張っていた。
「山崎、例の件だが…」
強張っていた原因はこれか。
「あぁ…狸みたいな主人の…」
『お前って密偵先の主は必ず動物に例えんだな』
心の中で呆れた土方だが、この男をあからさまには見くびれない。
最初のコメントを投稿しよう!