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「友達?なんで?」
「何でって…別にいいじゃん。」
「まぁいいけど」
正直こいつには心から友達になったつもりはない
俺の過去が消えない限り心からの友達はできない
じゃあなぜ友達になったって?
断ったらかわいそうだから
そうやってみんなが廊下に並んでいるのを知らず俺達が喋っていると
「松井、マイク…早く並べ!」
『は~い』
俺達は廊下に出て名列順に並ぶ。
そういえば…
「お前さ名前は?」
「あっ…言ってなかったな。俺はネスミス・マイク・ジョアン!よろしく!!」
ネスミス…マイク…ジョアン?
こいつ外国人か…
見るからにそうだもんな
ネスミス・マイク・ジョアン
名列順では俺の後ろで俺に今友達になろうと言ってきたやつ
見た目はイカツくて、
ただ優しい目をしてる
ハーフ顔をしていて
ブラジル生まれ日本育ちの日系ブラジル人だ
「日系ブラジル人!?」
「そんなビックリしなくても…まぁネスミスでもマイクでもジョアンでも好きな呼び方で呼んでくれ!」
「じゃあマイクな!」
と喋っているうちに体育館に着いた
着いてそうそう
立ったり座ったりの繰り返し
それにこういう場では有名な
校長の長い話。
20分はあろう話に俺達は付き合わなければならない
これはどの学校もきっと一緒だろう…そしてそれを聞く俺達の気持ちもどの学校の奴らも一緒だろう…
はぁ~長い
そういえば!
この学校の入学式はなぜか2年生がいなく3年生と俺達1年生だけの入学式だ
あの人が3年ならいるはずだ…
俺は探した
必死に探した
なぜ探したんだろう
別に好きじゃないのになぜ探したんだろう…
結局見つからなかった
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