一、おはよう。

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 鳥の鳴く声が聴こえる・・・チチチチ・・・白く光る・・・キラキラと・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・  一面の布の海。目を覚まして、一番に飛び込んできた。白い白いシーツと、窓から入る光と、照らされる壁とでとても眩しい。  体を起こす。シーツが軽い音を立てて落ちた。つられて下を見ると白いキャミソールワンピースが肩から掛かっているのに気がつく。部屋はただひたすらに白い。ふと自分の体を見る。白く、そこそこに筋肉のついた綺麗な四肢。肩からゆるくうねる黒い髪が落ちている。女なのか。  かちゃり。体や部屋をぼんやりと眺めていると、白い扉が小さく開いた。そちらに目をやると、黒髪をすっきりとサイドにまとめた女の子が部屋を覗いている。ぱち、と目があった瞬間に彼女は扉を開けたまま消えてしまった。 「兄貴ー!!朱音ちゃん起きたー!!!」  よく通る声がこちらではないどこかへ向けて飛んでいく。そして今度は大きく扉を開け、そのまま部屋に入ってきた。細く、しっとりと筋肉の付いた体。ワンピースにカーディガン。薄い色でまとまっている。なかなかに可愛らしい。 「おはよーう。ど?体調ー。」  笑顔のままやって来た彼女は真っ白なベッドの縁にすとんと座った。体調は悪くない、と伝えるとにっこりと笑う顔はとても可愛らしい。ふわふわとした白い部屋とはっきりとした彼女はとても似合う。
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