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朝ー
「祐希ほら起きて!今日入学式だよ」
寝ている祐希を軽くゆさぶりながら、悠太が言った。
「もー、俺まで遅刻しちゃうじゃん」
「ん…あと5日…」
「あと5分の間違いじゃなくて?」
寝惚ける祐希に悠太がつつこむ。
すると…
ピンポーン ピンポーン…
「悠太くん祐希くーん!!一緒に入学式行きましょうよー!」
「いつまで寝てんだよお前ら!!さっさといくぞ!!」
インターフォンが鳴った後、外から二人の声が聞こえてきた。
「俺はもう起きてるんですけどね…」
ボソッと小さく呟いて、悠太は祐希の布団をはいだ。
「ちょっと…何すんの悠太…」
「何すんのじゃないよいつまで寝てるの祐希。もうお兄ちゃん先に学校行くから」
さすがにこれ以上遅れられないと、悠太は祐希をおいて先に家を出た。
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