穂稀高校-1-

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朝ー 「祐希ほら起きて!今日入学式だよ」 寝ている祐希を軽くゆさぶりながら、悠太が言った。 「もー、俺まで遅刻しちゃうじゃん」 「ん…あと5日…」 「あと5分の間違いじゃなくて?」 寝惚ける祐希に悠太がつつこむ。 すると… ピンポーン ピンポーン… 「悠太くん祐希くーん!!一緒に入学式行きましょうよー!」 「いつまで寝てんだよお前ら!!さっさといくぞ!!」 インターフォンが鳴った後、外から二人の声が聞こえてきた。 「俺はもう起きてるんですけどね…」 ボソッと小さく呟いて、悠太は祐希の布団をはいだ。 「ちょっと…何すんの悠太…」 「何すんのじゃないよいつまで寝てるの祐希。もうお兄ちゃん先に学校行くから」 さすがにこれ以上遅れられないと、悠太は祐希をおいて先に家を出た。
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