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「じゃあダメもとでコクれば?!」
「だから無駄だって」
雄は俺のケータイを奪い取り 俺に無駄でサキに電話をかけた
「ほれ」
「は?」
いやいや ケータイ返されても何話せって言うんだ?
「好きってそのまま言えばいいじゃん?」
「いやっ できる訳ないだろー!!」
「もしもし? 何が 出来る訳ないだろー なの?」
「あれっ サキ聞いてたの!?」
やべぇ! 心臓の音ってこんなにうるさかったっけ?!
手まで震えてる
「ヒロキ 手震えてるぞ っぷは!」
「うるせーよ!」
「はっ?! あたしのどこがうるさいの?」
「いやっ違うよ! サキに言ったわけじゃないよ!」
あ~カンペキに終わりだ…
しんだ
ひからびた
コクる前にフられたようなもんだよ
「あのさ~ 用がないならあたし電話切るけど…」
「いやっ待って! 切らないで 伝えたいことがあるんだ」
「あたしに伝えたいこと?」
そうだ これはダメでもともとなんだし フられたも同然だ
ォレとサキはただの幼なじみで それ以上でもそれ以下でないんだ
だけど 伝えてみたい 好きって伝えてみたい!
「あのさ~ 俺……」
「俺なに?」
「お前のこと……… やっぱなんでもねー また今度にするよ じゃね」
やっぱ無理だ
今の関係を壊したくない
今の関係が壊れるぐらいだったら…好きなんて伝えない方がいい
「じゅー 俺寝るからサキも早くねろよ」
「ちょっと待って!」
「どしたの?」
「あたし……ヒロキのこと好き」
酒のせいかな?
俺 今サキに好きって言われた気がした
酔いってこわいね~
「返事……してくれないの?」
「ん?」
「だからー あたしと付き合ってくれる?」
いやっ 今のゎ聞き逃さなかったぞ!
確かに あたしと付き合ってくれる?って言ったはずだ
「やっぱりあたしじゃーだめ?」
「なに言ってんだよ!おっけぃに決まってるだろ? てか サキじゃないとやだしっ」
「本当?!! じゃーあたしたち もうただの幼なじみじゃないってこと?!!」
「付き合ってるんだからカレカノだろ?」
それからしばらく雄は1人で酒を飲むはめになった
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