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早くKAITOを手に入れたくて、
朝一番のこの時間にしてもらった。
……無理やり。
「(………。)」
暫らくの沈黙が続く…。
コーヒーを飲み干して、キッチンに置こうとしたその時――
<ピンポーン>
「(……!!)」
ガラになく歩く速度が早いのは、
それ程嬉しいという気持ちの現れなのだろう。
判子を持ち、玄関へと歩みをすすめる。
そして、ドアを勢いよくあけた。
<ガチャッ>
「「…………………………」」
――そこに立っていたのはいつもの配達員ではなく
青い髪、青いマフラーを着けた
KAITOそのものだった。
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