Prologueー解釈ー

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 殺意は誰にでもある。  それが表に出ず、潜在的に潜んでいる場合もある。 ーー例えば、夢の中。  誰かを殺す夢を見る人も少なくないはずだ。 “人肉を食べていた” “人を銃で撃ってしまった”  など、普段の自分が考えもしない残忍な行為に及ぶものであったりしても、格段珍しい事ではない。  だからといって、現実に殺人衝動があるわけではないからだ。  夢の解釈は、登場していた物や人、行動に独立した解釈がある。 “殺人”の夢は、自分が人を殺す夢であるなら「吉夢」である場合が多い。  もし、登場人物が知人であるのなら、抑圧された激しい怒りが、その相手に向けられている事を示している。  その人物に対して何かしらの不満や鬱憤が、溜まっている可能性があるのだ。  ただ、夢の中でその人物を殺すことによって、怒りを解消しようとする心理の解放を象徴している。  それは、無意識のうちに自分の感情をコントロールしている証である。  逆に自分が殺される夢は注意が必要だ。  その場合「凶夢」であるケースが多い。  深層心理が表層心理に凶を知らせているのだ。  自分を殺す相手が知人であるなら、その人物に対する“不安”の表れである。    【著・夢心理学研究会】         (以下省略)
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