いざ、品評会!

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「お待たせしました。すいません、父が余計な事ばかりして…」 「どういう事、だったの?」 「僕達は同い年でしたね。えーと、その、ほら、僕…自分で言うのもなんですが…学校で結構女の子に騒がれていたでしょう?だけど、あの3年間で僕達は22歳になった。お父様は、恋人の1人も連れて来ない僕を不安がっていて…それで今回ころんさんが僕の家であるこの教会に来た、という事で、ころんさんが僕に愛の告白をしに来たと早とちりした、と言う訳なんです…本当に、すみません。」 それでわざわざあんな部屋に…神父様、だからニヤニヤしてたのか。 「驚きましたよ、あの部屋に僕と同級生を入れるなんて、ころんさんが何をしたのかと…」 「でも、お話聞いてくれて、洗礼もしてくれて、あたし嬉しかった。ありがとう。シャルト君。」 「聖水も何も無かったので簡単な祈祷になってしまいましたが、喜んでいただけたなら何よりです。それと…これを。」 シャルトは丁寧に水色のリボンで括られた、バタークッキーの袋をころんに差し出した。
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