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まあ、アスナみたいな女の子なんて、本気になれば一瞬でミンチになる。
そうならないのは、当の本人が本気で大切なものと認識しているからだ。
「もう、本当にアスナは可愛いな♪このままお持ち帰りしたいくらい」
「おーい、目の前で犯罪予告してんじゃねえよ」
隼人が遥の頭にチョップを繰り出し、アスナを救出。
……ただし、大切な意味の方向性は間違えている気もするが。
「何よ。隼人には関係ないでしょ?」
「ああ、全く関係ない!」
胸を張って言われた。なんかそれはそれでショック。
「あ、分かった!隼人も一緒に抱きたかったのね。気づけなくてごめんね」
「違うから、あと冷たい目で俺を見ないでくれー!!」
私の朝は、いつもこんな感じで始まる。
だが、
平和でのん気なこの時間も……
あと少しで壊れるのを、まだこの時には分かってはいない。
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