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アスナside
ある日の日曜日の夜
一人の少女が住宅街へと続く通りを歩いていた。
少女の名は神薙明日奈。
栗色の腰まである長いストレートに翡翠色の瞳、体つきは細いが瞳に宿る強さがひ弱ではないと印象付けられる。
まあ、地毛なので仕方ないのだが、生活指導の先生にはあまりいい印象ではない。
しかし、時刻はもうすぐ八時を迎えようとしていた。
まさかこんな夜遅くまで仕事を押し付けるとは思わなかった。
「信じられない」
つくづく生活指導には運がない少女であった。
悪態を付きつつ、人通りが全くない道を歩き続ける。
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