第一章

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……何かがおかしい。 一度立ち止まり、周りを見回す。 周りには少女以外誰一人としていない。 時刻は八時を迎えようとしているが、決して遅い時間帯とは言えない。 それなのに周りには人がいない。 ……なんか不気味しか残らないんですけど 早々に立ち去ろうとした時、 「おい」 後ろから男の人の声が聞こえた。 まさか、変人!? 恐る恐る後ろを振り向くと、そこにいたのは変人ではなく少年だった。 歳はだいたい16・7歳くらいで、身長は170ちょい手前くらいかな。 服装は、夏場だというのに黒いロングコートを着て、季節外れにも程がある。
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