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通路を歩くと、沸々と数々の思い出が浮かぶ。
「ここはメーテルと走り回った廊下。そこの壁ではリンクと落書きをしたっけな」
クスッと笑った。2人の顔が浮かぶ。
「今度会いに行こう」
そういって、ホランドの部屋に向かう。
すると、前方から大きな荷物を抱えた人物が歩いてきた。
(誰かなぁ。新しいメンバーかな)
狭い廊下をギリギリに通る荷物を持ってすれ違うのは無理なので、モーリスは後ろに下がった。
「ごめんね」
すれ違う時に声が聞こえた。聞き覚えのある声だ。それも、とても大事な人の声。
モーリスは驚いて振り向いた。
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