悲しい恋

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  放課後に、武久が音楽室にいると綾人・藤也・大和の3人が来た。     「せぇんせぇ~」   「一緒に帰ろ!!」     武久は、そちらに顔を向けた。     「来たね?ちょっと待ってて」     3人は、武久を待っている間に話をし始めた。     「そういや、こないだ聞いたんだけど○○センセ彼女がいるらしいな?」   藤也が言った。     「えっ?何先生って!?」     武久は、誰という部分が聞こえずに、慌てて聞き返した。     「出先生だよ。野上先生。可愛い彼女なんだって」   「!!!」     武久は、あまりの衝撃に固まってしまった。     綾人と藤也は、武久に駆け寄る。 しかし、大和だけはそのままで、悲しげな目をして、見ていた。      「大丈夫!?どうしたの先生!?」     「あ、ごめん。疲れてるのかな?もう帰ろうかな」     武久は、帰る支度を始める。     しかし、本当は、すぐにでも、泣きたい気持ちだった。     
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