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私服姿の野上先生の隣には、同じく私服姿の男性がいた。
「あれ…?」
男性と一緒なのだが、妙に親しげな2人。
すると、野上先生が、手で隠しながら、男性にキスをした。
「!!!」
たまたま、それが見えた武久は、衝撃とともに『???』の状態だ。
なぜなら、野上先生には彼女が…いるはずなのに。
なぜ、男性にキスを…
実は…真相はこうだったのだ。
野上先生は、あの山之上先生の弟と付き合っていたのだ。
しかし、武久の様子を見ていた山之上先生が、武久は野上先生に惚れているのでは…と感づいた。
たまたま先生は、武久と一緒に帰る、3人のうちの大和から、恋愛相談を受けていたため
大和の好きな人と良い関係にしてあげる事を条件に
「何気なく、武久に、野上先生には、彼女がいると言ってくれ」
と頼んだというわけだ。
綾人と、藤也は、大和の気持ちを知っているから、話を聞き、協力した。
大和が、悲しげな目をしていたのは、武久への罪悪感もあった。
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