憧れの先生

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  桜の花が咲く4月。 ここは、私立の男子高校だ。   そこに1人の教師が転任して来た。   名前は、松谷 武久。25歳だ。     彼は、少しでも早く学校に慣れようと、なるべく自分から、先生や生徒に挨拶をしていた。   彼は、担任にはならず 音楽の先生として、生徒に教えるのだ。     「先生!こんにちは」   「こんにちは」     数日もすれば、生徒が顔を覚えてくれて、挨拶をしてくれた。     そんな、ある日の事、武久が職員室で弁当を食べようとしていると声をかけられた。   「ん~?こら、そんな所で、弁当を食うな!」   「えっ?」     武久が、声のする方を向くと、そこには、茶髪で日焼けをした男性が立っていた。     「あれ?貴方は…」   「オレは野上 出!3-1の担任で、体育担当だよ。一緒にメシ食わないか?外に良い場所があるんだ!」    「はいっ、ぜひ!!」     それが、武久と、野上先生との出会いだった。
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