憧れの先生

3/7
前へ
/18ページ
次へ
  野上先生は、武久を校舎の斜め前にある芝生広場に連れていく。 そこでは、すでに何人もの生徒たちが座って、弁当を広げていた。     「な?春は特に良いんだ。気持ちいいだろ?」   「はい、本当に。風も日差しも気持ち良いですね」     2人は座ると、弁当を広げる。   「うわぁ、野上先生の美味しそう」   「ああ、自分で作ってるんだ。料理は好きだし、節約、節約」     その言葉に、武久は笑った。     2人で食べていると、1人で食べるより美味しく感じた。     「はぁ、ごちそうさん。松谷センセ、食べれる時は一緒に食べような」   「はいっ!!」     武久は、野上先生と少し話しただけだったが、好感を持った。     その後も、何度も野上先生と話をしたりして 野上先生といると楽しいと、感じるようになった。 素敵な先生だと、武久は思っていた。    
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

139人が本棚に入れています
本棚に追加