憧れの先生

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  店に入ると、向かい合って座り、それぞれドリンクをたのむ。     野上先生は、アイスコーヒー。 武久は、クリームソーダ。      注文した物が運ばれると、それぞれ飲む。     「あ~うまいな。って、センセはクリームソーダなの?」   野上先生が、笑いながら話す。     「ええ。変ですか!?」   慌てる武久。   すると、野上先生は、自分のストローで、クリームソーダのアイスをすくい口に入れた。    「いんや。でも可愛いなって」   「か、可愛い!?」     武久の鼓動が、一気に速くなる。自分のアイスを食べ、可愛いと言うなんて。     野上先生は   「悪い、可愛いは言い過ぎかな」   と言うと、コーヒーを飲んだ。     この出来事が、さらに武久の気持ちに、拍車をかけたのだった。    
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