春の日

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「純一っ…………」 そう言って彼女は… 「うぉっ!?なんだっ!!?」 …俺に向かって飛びついてきた。 なっ…なんなんだ!このエロゲ展開は!? いろいろ整理がつかなくなってきたぞ!? 何で俺は目覚めるなりいきなり女の子に抱きつかれているんだっ!? 今起こっていることすべてが理解できないが、まぁ、これはこれで悪くない………………いやっ!!むしろ素晴らしいっ!! この世に生を授かり受けて早17年、これまで一回も女の子に抱きしめてもらった経験なんて(親を除く)一回たりとも無いこの俺がっ!!このような感想を抱くことを誰が責められよう!! はぁ…この服という名の布切れ越しに伝わる彼女の胸(←触ったことが無いので形容できない)の感覚っ………髪の毛のフローラル(←嗅いだことは無いがなんとなくフローラルで形容)ないい匂い………すべすべ(であろう)肌………。 「もう死のう…………」 「ちょ、なに言ってるのっ!!」 おっ、意外と反応早いな……… 「せっかく意識が戻ったと思ったら…いきなり死ぬなんて言わないでよ!流石に怒るよっ!!」 もう怒ってるような…… とはいえ、そんなツンデレ気取りました的な怒り方されても全く怖くないんだけどなっ! てか……あれ………? 俺はこんなやり取りを昔………いや……以前にやったことがある………"デジャブ"てやつか? 「ちょっと聞いてるの?」 はっ……しまった、全く聞いていない、 俺は突然のフローラル(仮)な包容と自ら貼った厨二的伏線からハッと我に返った。
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