《 1 》

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制服から私服に着替えて、僕は翔と共に部屋を出て、下の階に向う。 その途中、翔はテンション高くこの学校のことや、今まであったことなど色々話をしてくれた。 「そうだ、莉音はどうしてこの学校に来たの?」 『え?』 一方的な話が急に質問に変り俺は聞き返す。 「だってここってエスカレーター式じゃん? たいていは中学から入って大学まで行く人だし、高校から入るのって勇気いるじゃん? よっぽどこの学校に入りたいたかった理由があるのかなって…?」 『理由ね…』 僕は歩きながら俯く。 僕がここに来たのは理由は… 両親を探すため… そして 神崎財閥を潰すため… 『…探している人がこの学校にいるかもしれないんだ…』 顔をあげて笑顔でそう言えば翔は驚いた顔をしていた。 「…それだけで…ここに?」 『うん…駄目かな?』 僕の言葉に翔は勢いよく首を横に振った。 「全然良いと思うよ… 莉音は凄いね」 そう言って微笑んでくれた。 なんで翔が微笑んだかよくわかんなかったけど、翔は目的地に着いたみたいで、その場に足を止めた。 ・
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