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Side~莉音~
『…なんでヴァンパイアがあいつらと一緒に…』
あいつらが許せないのは僕だけなの?
僕はあそこかあら出てもまだ…
僕は考えたくなくて自分の首を横に振りながら寮の最上階の窓が割れた部屋に外からに入る。
『椿…椿っ!』
そしてその部屋の主を探すように部屋を回る。
その間に出てくるのは涙。
ずっと大声で呼んでいれば部屋から寝巻き姿の椿が出てきた。
眠そうにしていた椿は僕の姿を見て驚いたように目を見開いた。
「莉音!?」
『椿!!』
僕は視界に椿を捕らえるとそのまま抱きついた。
そんな僕の背中に椿は腕を回してくれて優しく抱きしめてくれた。
「…どうしたんですか?」
『僕は…僕はっ!…神崎を潰すためにまた…人を殺さなくちゃ…いけないの…?』
「え…それはどういう…」
僕だってわからない…
ヴァンパイアがあいつらの仲間をしているなんて思わなかった…
僕は椿から離れてさっき起こったことを椿に話した。
最後まで聞いてくれていた椿だったけど、凄く驚いていた。
「では、成功体が貴方を探していたと?」
僕は黙って頷く。
すると椿はまた優しく抱きしめてくれた。
「そうですか…大変でしたね…
それはまた考えましょ…今少し休んでください…」
その椿の言葉に僕は安心して深い眠りについた。
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