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Side~椿~
どうなってるんでしょ…
私が知っている成功体は2人…
その2人が神崎につくなんて…
私はベットで寝ている莉音の頭を優しく撫でる。
「やっぱり莉音にはこの環境は厳し過ぎます。」
ヴァンパイアになってすぐ逃げ出した莉音は気持ちも、力も何もかもが不安定だった。
そのせいで莉音の髪と目は銀色と黄色のまま。
本当は力を使おうとすると色が変わって普通のときは人間と変わりないはず。
だから私は莉音を見つけてすぐ徹底的に力の使い方を教えた。
気持ちの整理をさせながら。
莉音の力は自分の気持ちと連動しやすい。
だから最初の頃は力を抑えるのが大変だった。
落ち着いた今だって気持ちが乱れれば朝みたいに力が比例して、回りに被害が出る。
だから…
このまま莉音の気持ちが荒れつづけるのなら、この学校から離れなくていけない…
じゃないと莉音の正体がばれてしまう。
それだけは避けなければいけない。
でもヴァンパイアがあっちの味方についているのなら早く手をうたないと…
「すこし私も頑張りますか…」
私はその場から立ち上がりリビンクに向かった。
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