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「あら~侑くんいらっしゃい!今日は侑くんの大好きなカレーよー!」
「いつもすいません。なんか手伝いますか?」
「あらあら~いいのよ~!ゆっくりしてて!それよりお父さん帰ってくるまでにお風呂入っちゃいなさい!」
「いえ…それは悪いですよ……」
「な~にいってるのよ~いまさら!侑くんは家族なんだからな~んにも遠慮することないのよ~~!ねぇ~七海?」
「そうよ!遠慮なんて柄でもない」
「そ、そうか…そんじゃ遠慮なく…」
こんなやりとりが毎日のように繰り返されている。
侑はいつもいつもお母さんのゴリ押しにたじろぎつつも、どこか嬉しそうだった。
そんな侑とお母さんのやりとりを見てると私まで嬉しくなってしまう。
幸せっていうのはこういうものなのかなぁと、柄でもなく思ってしまう。
侑も……。
侑もそう思っててくれていると、私は思いたい。
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