第1話 さよなら

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 残念ながらこんなアホみたいなやりとりが毎日のように繰り返されている……。  ちなみに。  古瀬 亜紀。  これが私のお母さん。年齢は秘密だが、結構若い。街で買い物をしているときに姉妹と間違われることもよくある。  娘の私が言うのもなんだが、かなり美人だと思う。何故私にこの遺伝子がやってこなかったのか……。  そして…。  さっきのやりとりから分かるように…このアホアホなのが残念ながら私の父親、古瀬 龍である。  見ての通り……アホである。  お父さんとお母さんが結婚するまでにはいろんな波乱があったらしい。なんでも結婚に大反対され駆け落ちしたとか…しないとか……。  「にゃ~~」  そうそう!  彼女も大切な家族の一員!猫のゴロちゃん!  真っ白でちょっと太ってる我が家のアイドルである。メスなのにゴロちゃんという名前なのがちょっと不憫ではあるが、これはお父さんに全責任がある。  まぁ名前については少し長くなるので割愛で。  これが私の家族構成である。  
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