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が、意外に早く、再会の機会が訪れた。最初の来店から1ヶ月後の土曜日の夜、圭介は友人と二人で愛奈の店を訪れた。何でも、田舎の友人が遊びに来たらしく、女の子のいる店をあまり知らないから、と圭介は言ったが、Queenは巷では有名なキャバである。値段も決して安くはない。そんなところに、たった一回会っただけの自分を頼って来てくれたことが、愛奈は心の底から嬉しかった。
友人の方は、最初はキョロキョロと落ち着かない感じだったが、愛奈の話術(?)のお陰で、次第に緊張も溶け、帰る頃には、まるで前からの友人のように、親しげに愛奈に話し掛けていた。愛奈も、圭介をチラチラと気にしながらも、その友人と仲良く喋っていた。
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