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「あ、じゃあうちの近くの居酒屋さんに行きませんか?結構美味しいんですよ。」
実は二人共、ずっと飲み物を飲んでいたので、そんなにお腹が空いているわけでもなかった。居酒屋さんで軽く食べることにして、愛奈は7分で仕度を整え、張り切った顔で
「お待たせしました!さぁ、行きましょう!!」
と、満面の笑みで言った。圭介は…顔を反らして、必死に笑いを堪えた(笑)。
靴を履いて、真っ直ぐ立った瞬間に、圭介と目が合った。愛奈は一瞬動きが止まってしまったが、
「さぁ、行きましょう?」
と、圭介を促した。なのになぜか、圭介はふわっと愛奈を包む。
「ありがとう。」
愛奈は、圭介が一体何に礼を言っているのか、全くわからなかった。
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