詩

『梅の花』

泣きそうな日
空を見上げた
青い空が
残酷に微笑んだ
穏やかな風が
頬を掠めて
溜め込んだ涙が
ふっとこぼれた

僕を型にはめないで
夢を空に投げないで
梅の花が優しく香る

僕は桜より君が好き

傷ついた日
空を見上げた
夜空の星
怒って照りつけた
刺すような風が
身体を冷やして
溜め込んだ怒りが
ぼっと吹き出た

君を型にはめないで
夢を空に投げないで
梅の花が優しく香る
僕は桜より君が好き

愛らしく笑っても
優しく笑っても
艶やかに笑っても
誰も愛してくれないなら

僕に笑ってくれればいい

僕は君を愛したい

私なんかなんて言わないで

僕は素顔の君が好き

誰もが愛する桜より

僕は綺麗な君に気付いてる

僕は可愛い君に気付いてる

あぁ
僕はきっと鶯

面と向かって言えないけど

僕はありのままの君が好き