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『わ』 傷ついた腕 裂けた傷跡 震える腕 不格好な指輪 どうして君が傷付かなくちゃいけない? どうして君が泣かなくちゃいけない? どうして僕は何もできない? 彼女を誘うのは 死という甘い毒 それは別に甘くなんかない 鼻先を掠める 甘い甘い毒の匂い 蜜を求める彼女 フラりとそれに近づく 君も本当は気付いてるんだろう? それは蜜なんかじゃない 君を苦しめる毒だって 見えない壁に阻まれて 僕は君を止められない 彼女は言う 私はイラナイ 違うだろ? いらない人なんかいない 綺麗ごとは嫌い 違うみんな環になって繋がってる 私の変わりはいくらだって いない君は どんなに似ている人がいても 世界中で同じ人が四人いると言われようとも 僕が知ってる君はたったの たったの一人しかいない だってどう生きればいい? 何のために? 全部僕のせいにすればいい 君はきっと僕の友達になるために生まれてきた その証拠にほら 僕は君が好きさ 震える指で彼女は 指輪を外して投げ捨てた 震える心で彼女は 首輪を無理矢理引きちぎった 僕らはこれから 再び始まる 肩を抱き合って 苦しくとも弾むこの世界へ きっと悲しいだけじゃない 二人でいれば寒くない 陽が射し込む日はきっとくる ゆっくりでいい 歩き出そう
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