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「水術――"水獄"!」
炎の嵐の間を軽々と突破し、二人に接近するが直ぐに瑞希が小太刀を2本とも地面に刺して唱えた。
すると地面に穴が空いたように渦潮が発生し、アルラの動きを封じ込めようとする。
「っ、ちぃ……」
だがそれは不発。アルラは瞬時に移動し、"水獄"を避ける。
「貴方は信じてもいいと思ったのに…………!」
その瞬間アルラの目の前にカイリが現れた。
カイリの赤い瞳がアルラを移し、躊躇いなく突きに掛かる。
「ヒャハ、人間ってのはそんなもんだぜぇ?」
だが、アルラは笑みを浮かべながら指で斬撃を止める。
そしてニタッと口を吊り上げて自らに引いた。
「とりあえず、くたばれやカス共!」
引きながら足踏みをした瞬間カイリの足元に緑の印が浮かび上がる。
「くっ…………この外道めっ!」
「風術――"鎌鼬"!」
カイリは怒りを露にし、アルラを睨み付けるがアルラは笑みを浮かべたまま口を開く。
すると、黒い"何か"が数十本程現れ、カイリに向かって襲い掛かった。
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