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「はぁ……だから言ってるだろうがぁ……樟葉楓を殺せば「嘘ばっか吐いてんじゃねぇぞクズ野郎!」
「……あぁ?」
ニヤニヤと楽しげに話すアルラに瑞希は怒鳴った。
目に怒りを露にさせ、アルラを睨み付ける。
アルラも話を遮断されたのが気にくわないのか、一気に態度が変わった。
「カイリはハーディス家の人間だ。
そんな奴がその程度の情報でお前に従うとでも思うか?
んなわけないよな?お前みたいな腐れ野郎の情報なんかでよぉ?」
そんなアルラに追い討ちを掛けるように瑞希は口を開く。
挑発するように笑みを浮かべ、見下すように笑った。
「まぁお前みたいなクズが考えるこった。
新聞でも見て思い浮かんだんじゃないのか?
"樟葉楓は今も苦しんでいる。それを解放できるのは樟葉楓を一番思っているお前にしか出来ない"みたいなことを――」
「っせぇよ!糞ガキがぁぁぁ!」
瑞希の挑発に痺れを切らしたアルラは地面を蹴り、瑞希に接近した。
「ひゃははははははははぁ!」
そして奇声を上げながら瑞希の顔面を潰すようにストレートを放った。
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