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「死にさらせや糞ガキィ!」
血走った目で睨みながら殴った…………が。
「おいおい……たかが欲望の塊のお前に俺が負けるとでも思うか?」
拳は瑞希に当たらず、瑞希の手前に出来た"水柱"でガードしていた。
「ちっ……」
アルラも直ぐに下がり、体制を整えるがすでに遅い。
「ほらほら、さっきの威勢はどこいったよ?」
「っ!?」
瑞希は直ぐにアルラを追い、至近距離まで近付き、アルラの目の前で笑った。
アルラは直前まで気付くこともなく、ただ驚く。
そして両手の小太刀を構え、アルラを見た。
「覚えとけ。楓は絶対に渡さねぇよ。
あいつは俺達の親友であり……仲間だ。」
「ああ゛ぁぁぁあぁあぁあ゛ぁぁ!!」
自分自身に聞かせるように言い、一気に小太刀を降り下ろした。
同時に小太刀の先にアルラの両肩があり、肩から先を切断した。
アルラの両手は呆気なく切断され、アルラは痛みや混乱で狂ったように地面をのたうちまわる。
「あひゃ……ひゃ………ひゃはは……!」
両肩からはどす黒い血が流れ、辺りが生臭い匂いに染まっていく。
勢いが止まることなく血が溢れてくるとアルラの動きが無くなってくる。
あるのは血走った目、だらしなく開いた口から流れる涎と血、痙攣する体と不気味な声だ。
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