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「ヒッヒッフー……ヒッヒッフー…………空気は偉大だ」
廊下に立たされて5分。
暇なので深呼吸をしている。
時間は12時20分。後5分で授業が終わるが俺は今廊下に居る。
まぁ、早い話。暇なわけだ。しかもかなり、いやめちゃくちゃと言ってもいい。
ウズウズが止まらない中、何をしようか考えていると不意に教室のドアが開いた。
「おい、樟葉。席座れ」
ひょこっと顔を出した先生に言われ、直ぐに教室に入る。
「おかえり、ミスター!」
入ると数人の生徒が声を揃えて歓迎してくれる。
しかも何故かはわからんがあだ名はミスターらしい。
「おう!アップルはりんごの事だから皆は間違えるなよ?」
グーサインを出しながらウインクしてやると一斉にたくさんのツッコミが俺を襲う。
ふぅ、人気者は辛いぜ――
「樟葉、お前だけテスト0点にしてやるからな」
なん……だと……?
「せんせー!それは法律違反だと思います!」
「せんせー!だから彼女が出来ないんだと思います!」
「せんせー!だからハゲてるんだと思います!」
「せんせー!死んでください!」
お、お前らってやつは…………。
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