発端

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あぁ、忘れてたけど俺の名前は樟葉 楓。健全な16歳の男の子だ。 因みに女っぽい名前だと言った奴は怒るぞ、千年は死ねるカンチョーを全身全霊を込めてぶちまけてやるからな。 「お前ってほんとテンション高いよな」 「そうか?」 俺の前の席に座って向かい合いながら食べる。 ちなみにコイツは橘 瑞希。 意味わからない薄い蒼髪のショートヘアーに穏やかそうな目付き。 俺も人の事言えないが、肌は白く、身長が184あり、細いくせにガッチリしている細マッチョのイケメンボーイだ。 そんな瑞希に比べて俺は平凡だな、としみじみ思う。 身長は175位あるが細マッチョに当てはまるかはギリギリ当てはまるか位だ。 髪も日本人特有の黒だし、瞳も黒。 まさにシンプル・ザ・ベストだ。 「そういやさ、お前明日誕生日だよな」 「あー、そういやそんな気がするような……」 飯を頬張りながら曖昧に答えると瑞希は苦笑いでおいおい……と、ツッコンでくる。 4月30日。明日で17回目の誕生日を迎えるというわけだ。 「はぁ……また歳をとるのか」 「お前はオッサンか……」
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