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「……ふぅ。」
「あら。やっぱり心配ですか? マナさんのこと。」
「魔法に関しては、全然心配してないわ。マナは凄いもの。心配してるのはそれ以外。そう……魔法の技術凄いんだから、もっと自信を持てばいいのに、って思っただけ。」
「くすくす……そうですよね。マナさんはあの"学院トップクラスの秀才"レナ=ルイス=オクレインさんといつも争っているんですから。」
「そういう言い方しないでよぉ。なんか私が嫌な子みたいじゃない。 でもマナは、私の双子の妹なんだもん。もっと自信を持てば絶対無敵! だと、思うんだけど……」
「でもぉ、本当に一人で大丈夫なんでしょうか? 先生が逃がしちゃうような精霊さんなんですよね?」
「[学生に頼むくらいだから危険じゃない]って言ったの、マリアじゃない?」
「そう言った方が、リラックスできますよね~?」
「あぁ……やっぱり。」
「じゃあ、行きますか?」
「決まってるじゃない。こっそり、ね。姉として妹のサポートは当然のことだもん。」
「うふふ。やっぱりレナさんは、優しいお姉さんですねぇ」
「べ、別にそういうんじゃ……まぁ、ちょっと行ってくるから!」
「はぁ~い、いってらっしゃ~い。くすくす。」
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