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#4 リング
--ひょんなことからボクシングを始めた小林くん。ひょんなことから世界チャンピオンに挑戦することになったのだが、9ラウンドまで一方的に攻められ、苦戦を強いられていた。
小林:師匠‥。ボク、もうダメだ。
師匠:ここで諦めたら今までの努力が水の泡じゃよ!
小林:でも‥。
師匠:疲れているのはチャンピオンも一緒じゃ。必ずチャンスはある!
--ここで第10ラウンドのゴングが鳴り、小林くんは再びリングへ。
小林:食らえ!右フック!
師匠:小林くん、それは左アッパーじゃ!
小林:う!チャンピオンが消えた!
師匠:小林くん、後ろ!後ろ!
--小林くんは背後から連打を食らい、間一髪、またしてもゴングに救われた。
小林:師匠‥勝てる気がしないよ。ボク、もうお家に帰りたい。
師匠:何を言っておるんじゃ!四角いリングがおぬしを呼んでおるぞ!
小林:‥そういえば、なんでリングは、四角いのにリング(輪)っていうんだろう?
師匠:昔のボクシングは、見物人が輪になって、その中で戦っておったんじゃ。当時の名残で、いまだにリングと呼ぶのじゃよ。
小林:そうだったのか!何だか勝てそうな気がしてきたよ!!
師匠:その意気じゃ!必殺の右をお見舞いしてやれ!
--しかし、この後も小林くんは一方的に打ち込まれた。見かねた師匠はタオルを投げ入れたが、右肩の故障の影響でタオルはリングまで届かず、試合は続行。 小林くんは二度とリングに上がれない体になってしまったという。
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