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それからいくらか時間が経ったのか経っていないのか、
目を開けているのか閉じているのか、
曖昧でぼんやりとした、まるで寝惚けているような意識の中、懐かしい声が聞こえた気がした
?〔まったく、我が孫ながら情けない〕
陣(?)
?〔せっかく残した会社を潰した挙句にこれしきの地震で死んでしまうとは!〕
陣(あぁ、なんか爺ちゃんの声っぽいなぁ・・・)
爺ちゃん?〔とはいえ、お前は優しすぎるから経営には向かんかったのかもなぁ・・・〕
爺ちゃん?〔まぁ、今回のお前の死は何かの間違いだったらしいし、爺ちゃんも掛け合ってやるからもう一度、違う人生を歩んでみろ。ついでに間違って死なせちまったからと望みを幾らか叶えてくれるらしいぞ〕
陣(いいねぇ・・・アレがこうなってこれがこう・・・・・)
暗いまどろみの中、再び俺の意識は途切れた・・・
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