第1章 魔法の森の人形師

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俺がそう思った直後、シュラは言った。 シュラ 「お前は今、『駄目だこいつ、早く何とかしないと・・・』と思ったな?」 俺は図星を突かれ、男から目を逸らした。 (ははっ。まぐれだろ・・・。 いくら何でもここまで思考を的確に読まれるなんて・・・) そう思っているとシュラはしばらくこちらを見つめ、ため息混じりに言った。 シュラ 「お前は、『ははっ。まぐれだろ・・・。 いくら何でもここまで思考を的確に読まれるなんて・・・』と動揺を隠そうとしているな?」 またも俺の思考を読みやがった。 しかも100%的中している。 (何なんだこいつは? 超能力者か?) 俺の思考をまた読んだのか、シュラは答えるように言った。 シュラ 「簡単なことだ。 ここはお前の夢の中、夢の中で思うということは大声で叫ぶのと同じようなもの、だからお前が思っていることは全て筒抜けだ」 なんだと? つまりは俺はこの男に対して無防備と言うことか? 隼牙 「あんたはいったい・・・」 シュラ 「これ以上長話は不要だ。 もう少し聞きたけりゃ、俺の頼みをきいてからにしてくれ」
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