第1章 魔法の森の人形師

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シュラ 「さて、そろそろ本題に入ろうか」 シュラの目付きが一変した。 俺はその気迫に圧されそうになるが、深呼吸をして気を落ち着かせた。 シュラ 「頼みっていうのはある少女を助けてもらいたいことだ」 隼牙 「へ? ・・・少女?」 頼みがあると聞いて、どんなものかと思ったが・・・人を助ける? シュラ 「その少女ってのは、俺の友人の大切な子でな。 今現在、ある理由で監禁を受けている」 シュラは腕を組み、下を向いて俯く。 その様子を見ていて相当大切な子だと俺は理解した。 シュラ 「その子は生まれてからずっと・・・一人だ。 正直、気が触れている。 お前にはまだ危険かもしれないが・・・頼む」 俺は耳を疑った。 隼牙 「危険って・・・ どういうことだよ?」 シュラは下に向けていた視線を俺に変える。
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