第1章 魔法の森の人形師

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シュラ 「その子が監禁されている場所は『紅魔館』という・・・文字通り、悪魔の住む紅い館だ」 隼牙 「悪魔ッ!?」 この世の中に悪魔なんて・・・いや、幻想郷(ここ)では当たり前なのかもしれないのか・・・? シュラ 「紅魔館の当主は吸血鬼だ。 下手な振舞いをすれば間違いなくあの世行きだな」 隼牙 「なっ!?」 冗談じゃない! 死んだら元も子もない。 俺は帰れるのか? シュラ 「だが安心しろ。 お前は絶対に死なない。 ・・・少なくとも、依頼を達成するまでは」 隼牙 「はぁ…」 俺はもう呆れて物も言えなかった。 だがこいつが自信まんまんに『絶対に死なない』と言い切れるのが気に掛かる。 シュラ 「よし、んじゃあ頼むぜ。 目が覚めればお前はある邸にいる。 その邸の主に場所を教えてもらってくれ」 シュラはそう言うと手を振る。次の瞬間、男はだんだんと薄くなっていく。 隼牙 「あっ、ち、ちょっ!」 シュラが完全に消えた後、俺の意識が薄れていく。
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