第1章 魔法の森の人形師

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その一息の後、彼女は俺に話し掛ける。 アリス 「あなたに聞きたいことがあるのだけれど・・・、私はアリス。アリス・マーガトロイドよ。 あなたは?」 俺は淹れてもらった紅茶を一口飲み、彼女に返事をする。 隼牙 「あぁ・・・。 俺は西ヶ院 隼牙って言います」 アリス 「そう…。 あなた、見ない格好だけど、外来人かしら?」 今の彼女の質問に聞いたことのない単語があったため俺はキョトンとした。 隼牙 「外来人?」 俺は疑問に思ったことを聞いたら、彼女はハッとした顔になり、少し考え込んだ。 アリス 「えっと…あなたは今、あなたのいた世界とは違う世界にいるの。 その世界からこの世界に来た人のことを外来人って言うの」 彼女は俺に分かりやすく、尚且つ優しく説明してくれた。 隼牙 「えっ? じゃあこの世界は?」 アリス 「幻想郷という世界よ」 彼女のその言葉に俺は違和感を感じた。 そういえばあの夢に出てきたシュラと言う男はそう言っていた。 (別の世界・・・。 来れたってことは帰れるのか?)
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