第1章 魔法の森の人形師

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隼牙 「八雲って…」 (ついさっき、夢で会ったシュラが言っていた女性の名だ・・・。) アリスは紅茶を飲み終え、ティーカップをトレーに戻した。 アリス 「あなたがその名を知ってるってことはあなたが来た原因は彼女ね」 俺は彼女の言葉に頷いた。 アリス 「なら、博麗の巫女に頼んだ方が身のためね。 あいつが連れてきたのなら、貴方に何かあるかも知れないから帰してくれないでしょうからね」 彼女は俺のティーカップを見て、飲み終えるのを待ちながらそう言った。 気付いた俺は一気に紅茶を飲み干し、カップを彼女に渡し、疑問を言葉にした。 隼牙 「俺に何かって?」 彼女は「知らないわ」と片手を上げ、仕草で示した。 キッチンに行こうとするアリスを見ていた俺はあることに気付いた。 (あっ、そういやあの古本! あの裂け目に入ったまでは持ってたはずだ!) 隼牙 「すいません! アリスさん!」 俺は彼女の名を呼び、キッチンに入る。
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