第1章 魔法の森の人形師

14/25
前へ
/49ページ
次へ
そこには思わぬ光景が広がっていた。 隼牙 「に、人形が・・・」 目の前には人形が数体、アリスの回りを飛び交っている。 よく見るとその中にはティーカップを洗っていたり、キッチン回りを掃除している人形がいた。 アリス 「あら、隼牙君どうしたの?」 何かに集中していたのか、彼女は今俺に気付いた。 隼牙 「アリスさん…これは…?」 俺は彼女の回りにいる人形を指差し、聞いた。 すると彼女は「フフッ」と微笑み、腕を前にかざした。 すると一体の人形が俺の前により、差していた人差し指の上に乗った。 アリス 「私はね、こうみえても魔法使いなの。 主に人形を操る魔法が得意なの」 そう言うと彼女は指を動かす。 すると乗っている人形がお辞儀をした。 それを見た俺もつい釣られて頭を下げた。 アリス 「それで、何か用があったんじゃないの?」 隼牙 「え?・・・あ、そうだ! えっと・・・」 彼女の言葉で俺は我に返り、先ほど彼女に聞こうとしたことを思い出す。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加