第1章 魔法の森の人形師

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次の日 朝日が丁度全体を晒す時間に俺は目覚めた。 徐に辺りを見渡す。 やはりここは俺の家ではないことを自覚する。 (やっぱり夢じゃないんだな) 俺はあること考え、目を瞑った。 (そういや、今回は夢を見なかったな・・・) 先日見た、あの白い空間の夢。 シュラが現れ、頼み事をしていた夢だ。 頼みを聞けば、また出てくるのだろうか。 そんな些細な事を考えながら、俺は部屋を出た。 隣の部屋には彼女が寝ている。 起こさないよう、静かに一階に降りて外に向かう。 普段、俺は登校時間二時間前に起き、外で精神統一し、訓練用の大木に打ち込みを入れる習慣があった。 今では精神統一は出来るが打ち込みに使える物がないのでイメージして動くしかない。
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