第1章 魔法の森の人形師

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アリス 「朝早くから精が出るわね」 アリスが二回の窓から顔を出していた。 アリス 「こんな所に飛ばされたのによく冷静になれるわね」 隼牙 「癖なのかな・・・。 これを毎朝やっているから落ち着けるんだ」 関心の眼差しで見る彼女にそう答えた。 アリス 「へぇ…。 強いのね。 貴方ならここで生きていくのは簡単かも知れないわね」 隼牙 「・・・」 (あぁ・・・そういや妖怪とかいるらしいしなぁ・・・) アリス 「待ってて、今から朝食を用意するから」 そう言って慌ただしく窓を閉めた。 しばらくして彼女と対面する形で食事をすることになった。 アリス 「昨日の話になるけど、神社に行く前に人里へ寄ってからでもいいかしら?」 隼牙 「何かやることでもあるんですか?」 アリス 「ちょっとしたボランティアよ。 暇潰しに里を散歩して行ってみたらどうかしら?」 彼女はナイフとフォークを置き、食事を終わらせナプキンで口を拭いながらそう話す。 隼牙 「あぁ、構いませんよ。 この世界も色々と見て回りたいと思ってましたし」
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