第1章 魔法の森の人形師

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アリス 「それじゃぁ、先に外で待っててくれる? 準備してくるから」 そう言ってそそくさと部屋を出た彼女を見送り、俺は外へ出る。 薄暗い森の中を俺とアリス並んで歩いていた。 アリス 「あと少しで森を抜けられるわ」 指を差して言った先には木漏れ日が段々と多くなっていく光景があった。 アリス 「私達が行く人里は名の通り、人間達が一番多く住む場所で、そこから離れた辺りに博麗神社に続く石段があるのよ」 隼牙 「その神社は主に何を祀ってるんですか?」 俺が素朴に思った質問をした直後、彼女は急に笑い出した。 アリス 「あはははっ! あの神社で何かを祀ったなんて誰も聞いたことが無いわ!」 隼牙 「えっ!? そこ本当に神社なんすか!?」 俺はいきなりの台詞に戸惑ってしまった。 アリス 「いや、そういう訳じゃないの・・・。 フフッ・・・」 何かを否定しようとしたが、ツボに入ったのかまだ笑っていた。
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