第1章 魔法の森の人形師

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アリス 「それじゃ、私は用事があるから、里の中央辺りで、落ち合いましょう」 隼牙 「んじゃぁ、俺はそこら辺見て回りますから」 そういって、後ろを振り向こうとしたが、待って、とアリスが止めた。 アリス 「念のためにこれを渡しておくわ」 手の上に、何か入っている小さな袋を置かれた。 中を確認すると、硬貨が入っていた。 隼牙 「!? これいいんですか!?」 アリス 「生きるための道具でも買ってきたら? でも買いすぎには注意してよ」 そういって可愛らしい笑顔を見せる彼女がいた。 (天使だ!! この人は、本当に天使だぁ!!) 俺は歓喜に浸った。 隼牙 「本っ当にありがとうございます!! この御恩は一生忘れません!!」 アリス 「え、いや、そこまでしなくても・・・」 頭を深く下げる俺にアリスは困惑していた様だった。 少し経って、軽い騒動(主に野次馬)が治まり、俺は商店街らしき場所を歩く。 そこには様々なものを売っている店が立ち並んでいた。 食べ物、家具、果ては掘出物等、ユニークなものが売られている。 そして俺はある店に目をつけた。
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