第1章 魔法の森の人形師

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「本当にそれだけでいいのかい?」 隼牙 「あぁ。 まぁ、片方しかないってのがちょっと不便だが、ないよりかはマシだろうしな」 店の前で俺は銀の篭手を着ける。 (よし、ピッタリだ! 俺の考えが正しければ、この世界でもこの篭手は通用するかもしれない) 装着した篭手を腕ごと軽く回し、自信を付けた。 隼牙 「よしっ! 残りの買い物も済ませよう」 再び商店街を歩き出した俺は、しばらくしてすぐ近い広場に賑わいが見えたので立ち寄ってみた。 どうやら賑わいは子供達が起こしていたようで何か見世物をしてるみたいだ。 隼牙 「ん? あれは……」 その賑わいの中心にアリスが人形劇を披露しているのが分かった。 隼牙 「あぁ…ボランティア、ね…」 楽しそうに人形劇の人形を動かし、物語を進行させる彼女はとても可愛らしく見えた。 子供達も人形劇に見入り、様々なリアクションをとっていた。 隼牙 「約束の時間までまだあるし、何するかな」 そう言って俺は広場を後にした。
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