第2章 楽園の巫女、目指すは紅魔館

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里の中には龍の石像があり、その眼には神々しく白く輝いていた。 その付近で俺はアリスを待っていた。 篭手以外にもある程度の買い物をし終えて、今その場に来たところだ。 隼牙 「なんか予想以上の賑わいだなぁ・・・」 辺りを見渡しているとアリスがこちらへ駆け寄ってくるのが見えた。 アリス 「お待たせ。 買い物は済んだの?」 隼牙 「ばっちり準備万端」 右手でOkサインを作り、もう一方の手で小銭入れを彼女に渡した。 それを受け取り、中身を見た。 アリス 「あんまり使ってないみたいだけど、その篭手だけなの?」 そう言って俺の右腕を指差した。 隼牙 「これだけじゃないけど、それは秘密です」 アリス 「あら、気になるわね。 私のお金で何を買ったのかしら?」 冷たく笑うような眼差しで彼女は問いただしてきた。 なんか勘違いされてそうだ。 隼牙 「まあまあ、早く博麗神社に行きましょうよ?」 そう言って俺は彼女の背中を急かすように押して、話を逸らす。 彼女は煮え切らない様子で渋々と歩きだした。
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